Yoshino Yoshikawa Blog

「芳川よしの」についての最新情報を書きます!

PICNICはじまりました!

こんにちは、芳川よしのです。すっかり更新が遅れてしまいました。
「ラブリーサマーちゃんと芳川よしの」としCDを出す為のPICNICクラウドファンディングプロジェクトがはじまりました!

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PICNIC | ラブリーサマーちゃんと芳川よしのと、CDをつくろう!

開始から一晩あけまして現在39%のご支援をいただいています。
支援してくださった皆様本当にありがとうございます!

まさか自分がPICNICをする張本人になるとは思っていなかったのですが、実現に向けて、頑張ります!

声を上げて伝えることの大切さ、です。人間は幽霊のようには生きれない。あなたが景色を見ている時、あなたもそこに存在しているんです。誰かに影響を与えられる存在なんです。


成功した暁には全力で良い物を作りますので、ご支援よろしくお願いします!


音圧と透明感について

音圧出てるのに音はcoolなまま(サチュレーション感がない 対義語:hotな音)でかっこいいトラックってあるじゃないですか。ここ数年で急速に増えてきた気がする。
「私は音圧戦争から撤退したんだー!」って言ってもいまいち空しい。アタックが早くてクリアで音圧が大きい音はやっぱり格好いいのだ。


サチュレートすると音がどんどんhotになってくのなら、そうさせたときに増える帯域を予め削っておけばフラットになるのでは?!等と考えて、2〜6KHzあたりディエッサーっぽく設定したマルチバンドコンプをかけておいて、EQで50Hz以下、200Hz、800Hz、4kHzあたりをポイントで削り、最後にリミッティングしてあげたらそこそこ音はシャープなまま高音圧になった。

だけどなんか違う

…飽和で盛り上げる音楽はもしかしたら死んでいるのかもしれない。(暴論)
いや、私がmix / masteringへたくそなだけだー。


同時になってる音の量を減らしつつ、味付けとして以外のコンプ、リミッティングを極力しないで鳴らしてあげるのがいちばん音圧あがるよね。それが2014年の質感。そして、日本で到達してるのはPa's Lam SystemとAvec Avecだけだと思う。すごい。



私はというと、こっそり試行錯誤しつつ、しばらくは音圧を犠牲にしようと思う。頑張れ凡人。ここから先はアレンジも変えていかないと到達出来ない領域。革新的な物は一聴しただけでこれまでのものが古く感じられるし、そういうものを作れたら幸せ。

できんのか??やれ! (JUST DO IT)

未来はずっと続いてく

東京を終えて

"東京"お越しいただきありがとうございました。すっかり更新が遅くなってしまいました…。
当日を迎えてみるまで、私の出番の時にお客さんは来るのか、セットはうまく走るのか…等の沢山の懸念があったのですが
蓋を開けてみると、KATAは溢れ変えていて、中に入れないなんて声も聞こえてきたし、なにりお客さんが温かかった。こんなに長い間ライブをやっていなかったのにもかかわらず。Lovely Rainy DayでもYumetatsuでも本当にフロアが盛り上がってて嬉しかった。ありがとう。

5/9に行われたZOOM LENSのパーティーも、本当に最高でした。こう最高なパーティーが2本も続くと鬱になってしまうのでは…という懸念はありましたが、週半ばも過ぎて、今のところ元気にやってます。

自動作曲について

先週、やねうらおさんにお会いして自動作曲についてのお話しをしてきました。機械学習を用いて、メロディやコードを学習させてしまうというかなり野心的な試みです。これまでの自動作曲ソフトにあまり良いものがなかった理由の一つに、音楽を深くまで理解し気づきを得ているコンピュータの言葉が分かるミュージシャンの協力を得られにくかったという点があるかと思います。将棋と違って正解がないので、ある程度人間がメロディを分類してからマシンに食わせないといけません。自動作曲が発達すれば、やがて職業音楽家という職業はなくなるでしょう。なぜ、自分の首を半分絞めるようなことをしてまでこれを進めたいかというと、音楽を使って音楽でコミュニケーションを簡単に行える世界を作るためです。だっていやじゃん、断絶したりするの。非言語コミュニケーションこそ、今後最も面白い分野だと私は信じています。

だからこそ今私に必要なのは音楽家としての信用なのかもしれない。めっちゃがんばります。のりきりたい!

走ってる

フィジカルな意味で走ってるのですが、4kmが限度っぽいです。
しかし食べてしまうのでまったく痩せない。これはこまった。増えもしないからいいか。
脳内で「がんばれがんばれ!」っていう松岡修造氏の声を再生しておくと3kmからの1kmの一番キツい区間を乗り切れます。暑苦しいのでまったくおすすめしません。


未来はずっと続いてく

君が望もうと、望むまいと。

東京のどこかで

「芳川よしの」をはじめてから早5年弱、思えば遠く来たものだ。
この文書は5年前と変わらない実家のベッドルームから書いている。


「東京」というマルチネレコードのイベントを控えて、ひどくセンチメンタルな気分になっている。
私が倒れていたときも、当然ながら世界は動いていたのだ。完璧主義を拗らせて外に出ない間もしかり。みんな大人になった。マルチネからはたくさんスターも出た。チャンスはあった。私はもしかしたら一度きりのチャンスを物に出来ていなかったのかもしれない。

世界は動き続けている。私が理想とするサウンドは、世界標準からしたら取るに足らない物なのかもしれないし、一音で圧倒する説得力も、まだないのかもしれない。私のアイディアが、音が、全部妄想だったらどうしよう、と考えると恐怖だ。良い音を作るアーティストは、本当にたくさん居る。


私は一人で生きていられる程強い人間ではない。私のリリースを、SoundCloudを、ブログを、活動を追ってくれている人達のサポートが居なかったら、とうに音楽を作る事をやめていただろう。私の見えているものが、あなたにも見えているだろうか。。。不安になる。でも、伝わっているからこそ最近の私のリリースが、音が支持されているのかもしれない。実物として存在しない物を扱っているから、本当に紙一重だ。


寝る間も惜しんで調整をする。望み通りの音が出ない、イライラする。新しい解決法を探して試してみる、今度はちょっと近づけた。そんな事の繰り返しだ。ただ、そんな試行錯誤とノウハウの蓄積が、社会にとっての価値になるとは限らない。あんまりじゃないかと呪ったことも、実はたくさんある。


芳川よしのをスタートしてから5年弱が経った。あのときと変わらない場所から、この文章を書いている。


でも変わった事もある。すこしばかり、音楽の上で自由になれた。ビートと和声、テクスチャをあの頃に比べて遥かに自由に、飛び回るように扱う事が出来る。どうやって音が伝わるか、なぜ人は音を良いと思うのか、ほとんど言語化出来る。芸能はどうやって回っているか、エンターテイメントとはなんなのか、知っている。すこしだけ音楽とその周辺を取り巻くビジネスの核心に近づけた。それで、いいじゃないか。自分自身、特段才能がある方だとは思えない。人生の約1/5を費やしてこれだ。でも時間をかけた分だけ、音楽はちゃんと応えてくれていた。


そんな、私の手に入れたささやかな自由を、明日リキッドルーム / KATAというステージの上で、シェア出来るのを本当に楽しみにしています。「ほらみて!ちゃんと飛べるようになったよ」って気持ちを、12平均律とグルーヴを通して、物理現象にエンコードして。皆様の心に、ちゃんととどきますように。




日の光 すこしいたい 昼
夏の香り ほのかにする頃

みんな少しずつ 大人に なっていく 世の定め
喧噪に かき消されて 私の 声は届かない

枕木の繋ぎ目を こえ
東へ進み続ける 目指すは

煙くて 人ごみは苦手
大きな音が 響く

暗闇の中の光 またみたくて
会いたくて

過ぎ去ってしまった
あの日思い出す より今ここで

音楽をかけ続け 
もうすこしだけ 夢の続きをみよう

流れ星になるには
まだ少しだけ はやすぎる気がする

あの場所でまっている
かわり続ける 東京のどこかで

IQテストを受けてきた

IQテストを受けてきた

とある理由でWAIS-IIIっていうIQテストを受けてきた。置換暗号のエンコードをさせるような記号処理系の問題で、どうやった脳が高速に動くかというようなアルゴリズムを考えて問題考える感じの頭の使い方久しぶりにしたのですが結構楽しかったです。あと提示される二つある記号のどちらかが検索対象に含まれていたら真、2つとも無ければ偽と返すような問題も自分がコンピュータになったかのようで楽しかった。ワーキングメモリーに数字をロードしてソートさせる問題は作動記憶がポンコツなので苦痛で仕方なかったです。4つ以上記憶用チャンクを脳内に作ろうとすると領域確保に失敗する感じになるし、紙とペンという外部記憶装置が必要です。頭悪くなったなあ。

とはいえ、作動記憶以外は4年前に比べて能力上がってると思う。私にとって作曲ってパズルゲームか探索問題をずっと解き続けてるイメージなんですが、ずっとやってた所為で能力上がったのかもね。

最近の"最高ミュージック"

評価は3段階
★★★ : 最高
★★ : 最高っぽい
★ : 良さがある
(星なし) : (言及無し)

いつ発表されたかは知らないけれど、私が最近知った最高ミュージック。

Bastille - Of The Night (Kove Remix)

これは凄い。エレクトロハウスのテンション感は維持しつつ、しっかりUK系のベースミュージックしてる。情報の縮減に成功してる。最高!kove氏という名前だけどビーツとチーズケーキの名産地ではなさそうです。

Artful Dodger - Please Don't Turn Me On (Disclosure Remix)

シンプルで美しいビートと美しいボーカルとテクスチャ。どれをとっても一級品。Disclosureは最高!


FROZEN - Let It Go

ディズニー映画Frozen(アナと雪の女王) の主題歌です。
Spotifyでチャートを適当に流してたら流れてきて完全に不意打ちでした。この質感と高揚感!
Idiana Menzel版が特に最高です。映画観に行こうかと思った。

最近のニュースと、おすすめ音楽のお話

インタビューを受けた

昨日、とあるインタビューを受けたのでしっかりろくろを回して陶芸してきました。技術面は語らないとか言ってたのに、結構そっちがメインになってしまってました。4月末頃公開されるようなのでどうぞお楽しみに!

"Yumetatsu Glider EP、"iTunes Storeでの配信開始

Yumetatsu Glider - EP、昨日iTunes Storeでもリリースされました!

Yumetatsu Glider - EP

Yumetatsu Glider - EP

  • 芳川よしの
  • Electronic
  • ¥600

ランキングで1位目指すような方向性ではないのですが、現在、エレクトロニックチャートで18位のようです。すごい、沢山の人に買っていただいて感謝。まだお持ちでない方、是非手元に置いていただけると嬉しいです。私も買いました。

最近iTunes Storeが便利すぎてiTunes Storeでしか音楽を買わないです。iTunes in the cloudが無い世界なんて考えられない…。

The Japan Timesさんに紹介していただきました

ところで、Yumetatsu Glider - EPのリリースを、英字新聞The Japan Timesさんに取り上げて頂きました。

Yoshino Yoshikawa "Yumetatsu Glider" | The Japan Times

各楽曲レビューして頂いています。記事を書いた方は、Make Believe Melodiesという音楽ブログをやっているPATRICK ST. MICHEL氏です。

http://makebelievemelodies.com/

東京のプロデューサー、芳川よしの(Yoshino Yoshikawa)は彼の楽曲の事をしばしば"Ultrapop"と説明しているが、昨今それがしっくりくるようになってきた。
これまで芳川は、中田ヤスタカの型で作ったかのような、せわしなく、騒がしい曲をつくっていた。"Kawaii Candy"という名前のように、芳川の作品には、色とりどりのシンセサイザーの詰め寄せと、デジタルで加工されたボーカルがのっている。彼はまだこのような表現においてトップであるが、近年彼の音楽は変貌を遂げつつある。

英語圏の人に、ここまで長く芳川よしののサウンドを追って頂いて、さらに記事にして頂けることに感激です。

最近のおすすめ音楽

Clean Bandit - Rather Be feat. Jess Glynne
最近のおすすめ音楽。芳川の音が好きな人なら気に入ってくれると思う。
シンプルだけど、無駄が無くて美しいです。夏リリースのアルバムがただただ待ち遠しい。


これも最高。テクスチャがとにかく美しい。ビートも最高。それでいい、それがいい。


最近アルバムが出ててたので買ってみました、SOHN。
ただただ美しいテクスチャとビートの世界に包まれる。

今後の展開など、思っていること

こうみてみると、私が1年くらい前に"Ultrapop"コンセプトを思いついてから、存在を予見していた音が1年前という同時期に普通に作られてて、ヨーロッパのポピュラーミュージックの幅の広さを感じる。ユートピアなのか。


Ultrapopコンセプトを適用した2作品「Yoshino Yoshikawa - Yumetatsu Glider EP」と「ラブリーサマーちゃんと芳川よしの - はじめまして」(リリースの都合上、タグはJ-popとなってますが、Ultrapopコンセプトの適用下にあります。)をリリースしてみて、この方向性はいったん区切りがついたので、Ultrapopというブランドは続けつつ、またすこし違った方向性にシフトしていこうかと考えています。


まだ聴いていない方は是非。


詳しくはインタビューで!

メロディを聴く人、リズムを聴く人

ちょっと今日は、いつもよりテック、思想寄りなお話。

先日、感傷ベクトルという漫画と音楽の「ハイブリッド・ロック・サークル」を標榜するバンド主催の
「深海と空と“星”の駅」というライブイベントに行ってきた。

深海と空と“星”の駅

共演に、fhána, ピロカルピン
ファナの面々とは面識があり、たまに遊んだりもします。(最近はそんなに会ってなかったのでご無沙汰、ではあったのですが) 今回はそこきっかけで。本当に、大変素晴らしいショーでした。エモい話はTwitterに書いてあるのでそちらをチェックで!


クラブ系のパーティーにはしばしば行ったり出演したりするので、いつも通りといた感じで入場して早速バーカウンターに行きドリンクチケットをお酒と引きかえてもらい、演奏が始まるとともに、リズムセクションのグルーヴに合わせて頭を振って踊っていた。

が、ここで異変に気づく:
他のお客さんが誰も踊っていない。


踊っていたとしても、200人は超えるであろうライブハウスの中で10人にも満たない。
ということは、ビートを媒介としたコミュニケーションは行われていないのだろうか…。
しかし、演奏が悪いわけでは無い。しっかりビートミュージックでもよく使うタイムフィールでミュージシャンは話していた。


もし、ビートで踊ってないと言うことはお客さんにとっての価値で無いとするならば、リズムセクションの奏者は伝わるか伝わらないかわからないコミュニケーションを虚空に向けて放ち続けていることになる。だとするなら、あまりにもそれは空しい。


ポピュラーミュージックは、感情のコミュニケーションが成立すればそれとしてきちんと成立する。ビートに依存しなくても、他の部分で共有がなされていればそれでOK。たとえばボーカルのアーティキュレーションから感じられるニュアンスや体調等、演奏している人達の感情を知る手段はタイムフィール以外にもある。


私は以前、アーティキュレーションでやりとりされる感情というものが全くわからなかったので、自分でP席に座りボーカルディレクションをしてみたり、他のプロデューサーのボーカルディレクションを見学させてもらったりして記号を回収していった経緯があるので、音で行われるコミュニケーションに対して意識的なのだけれど、多くの人にとってこれは無意識下で処理される情報だと思う。ただ、無意識とはいえ、確実に共有されている。


という事もあり、

踊ってない、すなわち、ビートがお客さんにとっての価値で無い
とするのは早計だと思う。ダンスだけがビートに対するインタラクションの方法ではない。右手に拳をつくり、大きく挙げてみたり、MC中に酔った勢いでヤジを飛ばす(音楽ではないかもしれないが)というのも、もちろん"あり"だ。


単純に、ビートへのインタラクションとして"頭をゆらして踊る"という選択肢がないのかもしれない。
ただ、体をゆらしたり、足踏みをしてみたりといった自然発生的な動きもあまり見られず、私の目には、お客さんが演奏に直立不動で「聴き入っている」ようにみえた。もしかしたら、ビートへの優先順位が低く、和声やメロディ、あるいはテクスチャなどのビート以外の音を聴いているのかもしれない。


私自身、どちらかというと、外国語として"邦ロックミュージック / Jpop"、第二外国語として"ビートミュージック"を習得した人間なので、音が様々な"話し言葉"の多重放送に聞こえているのだと思うが、私がそれら外国語を知らなかった頃(おそらくクラシック音楽の曲しか分からなかったとき)、多分同じようにビートは意識に登らず、ギターのディストーション音はノイズ / 非楽音 として頭で無視されていたので、踊ることなく、メロディーに聴き入っていたのではないかと思う。


これら外国語のフレームワークを理解した後に、昔聴いていて長いこと聴いていなかった曲を再び聴いてみると驚くほど聞こえ方が違う。昔拾えていなかった記号をどんどん認識して、回収できる。それはとっても楽しいことだ。


とはいえ、当時回収できなかったそれらの音の要素が、音楽としての全体のエクスペリエンスに影響を与えていなかったのかと言えば、そうではないと信じたい。人間は五感で微細な差を区別できる能力を持っている、どんな人であってもだ。だから私はテクスチャに埋もれてしまって見えない部分でも適当なフレーズで誤魔化したりしないで、見えないところまでちゃんとやる。


途中で返しが聞こえにくくなったからなのか、タイムフィールの位置がずれてきてもなお、ライブハウスのスタッフを呼んで返しを上げてもらい、誰の無意識に届いているかもわからないタイムフィールでコミュニケーションをとり続けようとしたステージの上のドラマーと、ステージの上で楽器を取り、マイクを取り、サンプラーを持ち、思いを伝えようとする奏者の勇気に敬意を。私はちゃんとより多くの思いを拾いました、ちゃんと伝わってるんですよ、ってことを伝えたい。

気持ちが伝わらないっていう状況が一番きらいなので、そんな世界を変えたい。伝えることを諦めたらダメ。ああもう、コミュニケーションの何もかもがうまくいかないんだよほんと!


BGMがすっと消えた。ああ、もう転換時間終わってしまうのか。またこんなことを考えてたら時間が経ってたし…今、ひょっとして私、外界からのコミュニケーションに対するインタラクション、すっ飛ばしてました!?誰かに話しかけられたりした気もするのだけれど。ぼーっとしているようにみえるんだろうなあ。


もっと、社交しよう。引きこもるのは治療的じゃ無い。